東北旅行記(2012/10/29~11/3)-3-1 五能線

 この日は五能線踏破。五能線の鯵ヶ沢と深浦で途中下車し、駅近くの寺社仏閣に参拝し、秋田まで各駅停車を乗り継ぐ予定だった。しかし、鯵ヶ沢の神社を見て駅に戻ると、有名な「快速しらかみ」の海側の席が取れたので一気に秋田に向かってしまった。
 まず弘前発6時34分鯵ヶ沢行き各駅停車、キハ40系の三両編成。前の二両は五所川原止まりなので、三両目に乗り込んだが、お客は10人以下。五能線は奥羽本線東能代から、海岸を回って五所川原経由で奥羽本線川部駅まで147.2km。能代方面から敷設され、東能代方面が上り。殆どの各駅停車は、弘前から五能線に直接乗り入れ川部まで奥羽本線を下り、ここで進行方向を変えて五能線上りになる。
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 川部から急に高校生の乗客が増えた。ローカル列車の早朝は何処でも高校生の通学列車になる。その場所場所での高校生の動態を見るのも旅の楽しみの一つ。高校生は五所川原駅か、その一つ先の木造駅で降りてしまった。この時代、どんな田舎に行っても、”ほっぺたの赤い女の子”を見ることは出来ず、若い人は一様に携帯電話、それが今ではスマートホーンを熱心に覗いている姿は都会と変わりない。情報技術の進展が日本国内何処に行っても同じような人間模様をみることを可能にしたようだ。ただ今回違ったのは、木造駅で降りた高校生は、殆どが携帯電話でなく、一心不乱に英単語帳か漢字帳で勉強していることだ。想像するに木造にある高校では、朝テストを実施しているのだろうが、この学校の姿勢には好感が持てた。
 川部駅を過ぎる辺りから、進行方向左手にリンゴ園越しの岩木山が富士山似の山容を見せていた。頂上付近が雲に隠れているが、太陽を浴びた山肌が赤く染まっているのがみれ雄大。途中駅ではオバサン風の人が駅舎の前で列車を見送る姿が見られた。多分委託駅長さんだろう。何となく長閑。
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 五所川原駅には7時半頃到着、ここで30分強の停車。鯵ヶ沢方面からの列車を待っようだ。後の二両は、切り離され、10分ほど後に弘前に向けて戻っていった。8時過ぎに鯵ヶ沢に向けて発車。
 この辺りで、東北の温泉巡りかローカル線を楽しむのか分らないが、横浜から来たという旅人から話しかけられ始めた。一人旅は一人でじっと外を見たいのに、この人の自慢話につき合わされウンザリ。鯵ヶ沢で一緒に海岸を歩きたそうだったが、行くところありと丁重に断った。
 鯵ヶ沢に着いたのが8時34分。
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 早速予定していた、白八幡宮に向けて出発。ネット情報に依れば、この神社は鰺ヶ沢は藩政時代には津軽藩の御用港として栄えた港で、この白八幡宮には当時の北前船が奉納した船絵馬や、船のバランスを保つために積み込んで来た御影石などがあるとのことだが、残念ながら要予約とのことで見れなかった。変な曰くつきの石等の見学と、境内からの港の眺望を楽しんだ八幡宮を離れた。
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 途中、藩政時代の代官所跡の看板も見られた。
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 鯵ヶ沢駅で40分後に来る上り快速しらがみの海側窓側の指定席はあるかどうか訪ねると、ボックス席があると言う。途中合席になるかもしれないがそれでもOKとして早速予約。ここで、深浦で下車と各駅停車での五能線の旅を諦めて、直接秋田までこの快速しらかみでいくことにした。
 定時に、快速しらかみの青い車体が到着。ボックスシートは4人掛けの一部屋で快速の普通車としては豪華・豪華。結局秋田まで誰も乗り込んでこず一人で占有できた。
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 早速、鯵ヶ沢駅で買った昼食代わりのリンゴ(一個50円と格安。傍には、100円、150円のリンゴもあるので何故安いのかと聞くと小さいからという。そんなに大きさは変わらないようなので、キットもいだものでなく風などで落ちたものをだろうと邪推)を齧りながら、ウオークマンで演歌「五能線(水森かおり)」を聞きながら、移り変わる海岸風景を楽しんだ。噂どおり五能線は日本海の直ぐ傍を長時間走るので海の景観がこれでもかという程楽しめた。更にこの快速しらかみは、雄大な日本海を堪能できるように海側の窓が大きく作られている。観光地化しようとするローカル線に乗って何時も気に入らないのは窓ガラスの汚れだが、この列車の窓ガラスは綺麗だった。
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 よく聞く名前の駅を通り過ぎると前方から左手に山肌が少し赤みを帯びた白神山地が見え始めると列車は秋田県で、五能線の旅をソロソロ終わりだ。
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 能代の手前では、2日前に傍を花輪線で下ってきた米代川を越えた。ここまで来ると米代川は大河。快速しらかみは、五能線の一方の端・東能代駅に到着。
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 ここで、快速しらかみは進行方向を変えて、奥羽本線で秋田に。定刻秋田に到着。期待どうりの五能線の旅だった。

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