エッセイとは薀蓄を語るもの:「雨の日はソファーで散歩」(種村季弘著) - 2012/03/04(日)

「雨の日はソファーで散歩」 種村季弘著 筑摩書房 2005年刊
これも、老齢期というキーワードで検索してヒットしたエッセイ。著者を、ネットで調べると、「ヨーロッパの異端の文化や裏面史に関する広汎な知識で知られ、独文学の翻訳の他、幻想小説や美術、演劇に関する多彩な評論を展開し、神秘学思想研究でも知られる。また、西洋の歴史上のいかがわしくも魅力的な、詐欺師や怪奇人物・怪奇現象などを著作で多数、紹介した。」とある。
このエッセイは、晩年に著者の弟子(?)が中心となり著者の意見も聞きながら著書のエッセイを再録したもの。独文学者としては、日本の古い話を種にした薀蓄が多いエッセイ。
<薀蓄の一部>
・読書に適する場所(市島春城「読書八境」より)
旅中、飲中、喪中、獄中、陣中、病中、僧院、そして林泉。 林泉とは、世を逃れて隠れ住む地。要は、邪魔が入らずに一人になれる場所がよい。厠中もありそうだが。
因みに、頼山陽は獄中で「日本外史」を書いた。
・名文を生む場所(欧陽脩より) 三上 ; 馬上、船上、厠上(しじょう)
・江戸の四宿
東海道の品川、中仙道の板橋、日光街道の千住
そして、甲州街道の高井戸(日本橋から遠いので中間に中宿(新宿)を作った)
・お鳥目(おちょうもく):江戸時代の銭貨、円形方孔、丸い銭に四角の孔で、鳥の目に似ているから。
・鳥目絵とは、バーズアイの俯瞰図。鳥瞰図
・勝海舟の最後の言葉 「コレデオシマイ」
・江戸の文化層構造
漢文脈の人、俳人層(俳句をひねる人)、
相撲層(ボディランゲージで生きている人。相撲取り、女郎) 等など。
統一的に何を言わんとするか理解できず。薀蓄を学んだ感。
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