言語明瞭・意味不明だが面白い:「海辺のカフカ」を読んで
「海辺のカフカ(上下)」 村上春樹著 新潮社 2002年刊
動機は、「何故この著者がノーベル文学賞の候補か理解できない」と友人から聞かされたこと。彼の読んでいた作品の名前は忘れたが、図書館で探したのだが、大部分は借りられて書庫には見当たらず、この小説のみが上下揃って残っていたので早速借り出し読み出した。読み出すと止められずに三日で読み通した。筋立ては面白いのだが、内容的には、昔ある政治家を語るときに使われた語句、「言語明瞭、意味不明」が当てはまる。といっても内容が詰まらない訳ではなく、先を先を読みたくなるような展開が次から次へと起り読むものを飽きさせない。非現実的な話で、説明できない不可思議な人の内面を、文学的に表現するとこうなるのか。所謂理系の頭では中々ついていけない展開。作者の言わんとするところを理解するには、数人で購読して議論しながら読むと良いのだろうが仲間がいない。兎に角「言語明瞭・意味不明」だが展開は面白い。 も少しこの作家のものを読んでみたと思うようになった。

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