両班の葛藤:「歴史まみれの韓国を読んで

「歴史まみれの韓国:現代両班紀行」 YoonHakJun(尹学準)著 亜紀書房 1993年刊
朝鮮戦争の前に来日し日本の大学を出た韓国人が、故郷韓国に戻ったときの紀行文。目的は、両班としての祖先の墓参り、書院(両班の持つ私学校の跡)の訪問、そして旧友との再会。それにしても、この国の家・出自や祖先を大事にする風習、両班(科挙に合格した文人の家系? 日本で言うなら武士階級か)同士の争い(どちらが偉いかなど?)は我々日本人には理解できないものがある。李氏朝鮮の時代の行き過ぎた儒教の取り込みと、合格することが非常に困難な科挙の制度を大事にしてきたことが、このような無意味な出来事の遠因か。我々には大陸からの渡来人の血がかなり混じっているはずなのだが、同じような状況は日本には無いと思う。約20年前の出来事だが果たして現在はどうなのか。終わったことは直ぐに水に流してしまう国と、過去を大事にしこだわる国。本当に理解しあえるのだろうか。いずれにして、この辺の状況も理解しておかないとこの国・国民を知ることは出来ないと思う。
この記事へのコメント