歴史を見た人の話:「文藝春秋にみる坂本龍馬と幕末維新」を読んで

「文藝春秋にみる坂本龍馬と幕末維新」 文藝春秋編 文藝春秋 2010年刊
大正15年6月号から平成7年10月号まで文藝春秋とその僚誌に掲載された記事を集めたもの。本文は新かな、常用漢字に改められているので楽に読める。
昭和のはじめ頃までだと維新に関係した人を実際に見たり話しをしたりした人が存命で、そういう人の投稿したものは面白い。特に、勝海舟の息子の嫁であるアメリカ人女性の書いた日記は面白い。
子供の頃、子母澤寛の「父小鷹」を映画で見たか子供向けの物語で読んだかはっきりしないが、勝海舟の若い頃の話に興味を持ち憧れを持った。尊敬する人と聞かれる勝海舟と答えた。その後、咸臨丸での逸話など、色々と悪い話を知るにつれ、本当のところはどうなんだろうと思っていたが、この日記を読むと勝の人間としてのやさしさのようなものが出ている。さてさて、勝海舟の本当の姿はどうなのか知りたいもの。
その他
◎近代日本建設初頭、産業勃興上三つの重要事件として(木村毅記)
・島津斉彬が紡績機械を買ったこと
・小栗上野介等による横須賀造船所建設 の後の三つ目が書かれていない。さて何か?
◎過去のことに”もしも”を考えることは嫌いだが、明治維新以降も活躍して欲しい人材として、小栗上野介、河井継之助、勿論坂本竜馬等が上げられている。この人たちが生きていたら日本はどうなったか。
◎維新の三傑(木戸孝允(45歳で死亡)、西郷隆盛(51歳で自害)、大久保利通(49歳で暗殺))の死を見て、海音寺潮五郎曰く「人間はその歴史上に与えられた役割をはたすと消えていくものだ」:ロマンチックな表現だが単なる結果論のように思える。
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